不良男子と私の話。





「力抜いて」

『無理』

「無理じゃねぇわ」

『…もぅ痛い』





久しぶりだから痛いだろう、と少しは覚悟していたけど…想像していた痛み以上だった。



それなり、

湊も待っててくれたけど…限界の様子。



朝陽を妊娠してからずっと我慢してくれてたからもう待たせる気はないけど…心の準備が出来ていなかった。





「もっと痛くなるよ」

『泣く』

「泣いたらぎゅしてあげる」

『無理』

「紗良」

『何?』



と、

気を抜いた瞬間、体に痛みが走った。




馬鹿、湊の馬鹿!

声が出来ない程の痛み…



湊が揺れるたびに痛みが、襲いかかる…





『ぃ…いたぃ』

「紗良いいよ」




私に主導権をくれるらしいけど、いらない。

痛みで、そんな余裕はなかった。






『んっ…〜ぁ…』

「んっ/////」