『可愛いでしょ』
「うん、特に右が」
と、
言われたから右側を見たら、自分じゃん!
ナルシストか!
ナルシストは苦手分野だな。
湊以外と付き合った事がないからわからないけど…ナルシストの彼氏だったらどんな感じなんだろう。
『自分の事、大好き?』
「そう見える?」
『見えない』
「でしょうね」
『笑える』
「たくさん笑ってくれ」
話してる間に、また寝てしまいそうだった。
一生懸命、
起こそうと話しかけるけど…ウザそう。
でも、負けじと話しかけ…仕方なく起きてくれた。
『紗良勝った』
「対戦してたの?」
『そう』
「負けた」
『おはよう』
と、
言って…湊に近づいてキスをした。
ら…「もうふてくされるの終わったの?」と笑われた。
もうご機嫌でいるんだからいいじゃん。
出来たら、触れないでいてほしかった。
『湊の方が慣れてるじゃん』
「まだ怒ってたんだ」
『怒ってないけど…』
「怒っても可愛いね」
『全然嬉しくない』
「俺は、可愛い紗良が見れて嬉しいから大丈夫」
そう言って、体を触ってキスをされた。
本当、この人には負ける。
最高すぎる。
湊以外知らないけど…湊で良かった。

