不良男子と私の話。





「それと、付き合ってからずっと俺の味方でいてくれてありがとう。これからもよろしくね紗良」

『大好き』





湊は、最後の方泣いていて…私も見事にもらい泣きしてしまった。



反則すぎてウザい!

身体中痛かったけど…精一杯抱きついた。





大好きの言葉じゃ伝わらないくらい大好き。





「やべぇ、涙腺がどうにかなってる」

『泣かせたいの?』

「ちげぇよ」

『反則』






湊が泣いている姿を見るのは、付き合った日以来だった。

あの日は、暗くてあんまり見えなかったから…泣き顔を見るのは初めてかもしれない。




湊の顔を覗くと目や顔が真っ赤だった。

何だか、可愛く見えた。