車の中で、痛みに襲われ辛かったけど…無事到着して病室に案内された。
色々、検査され…
手に何かよくわからないやつをつけられ…
「もうちょっと頑張ろう」
と、
言って看護婦さんがどこか行ってしまった。
頑張ろうって何なの。
これじゃ、家にいる時と変わらないじゃん。
『ぃ…たぃ』
徐々に痛みが声を失う程になってきた。
隣にいてくれてる湊の言ってる言葉に対して、返事すら出来なかった。
無意識に涙が溢れ、タオルで顔を隠していた。
「紗良、生きてる?」
『ぅん、』
「辛いな」
『…ぅん、』
「何も出来なくてごめんな」
『大丈夫』
手を握ってくれるだけで、嬉しいよ。
何て、
余裕がなくて言えないけど…そう思ってる。
伝わればいいな。
赤ちゃんが生まれたら伝えられたらいいな。
私にとって、湊の存在は偉大。

