1時間ちょっとの話し合いで終了した。

体感時間は5時間くらいだったけど…




荒川さんと湊は施設の出口まで私たちを送ってくれた。

歩いている途中に、湊に『弟いないの?』と聞くと…「いるよ、サッカーしているあいつ」と指を差して教えてくれた。





『え、本当?』

「嘘だと思うけど、本当だ」


と、

笑みを浮かべながら荒川さんが答えてくれた。





弟は、明らかに優しそうな感じ…

湊とは真逆なタイプだった。




目を疑ってしまうけど…荒川さんが言うんだから、本当なんだよね。





「弟さんは、何歳なの?」

と、

奥にいたパパが湊に聞いた。




「小6なんで、12歳ですかね…」

「そうなんだ」

「俺は3歳からここにいますけど…あいつは0歳からいます」




それは、初耳な話だった。

最近は初めて、知ることがたくさんあって…頭がパンクしそう。