「ゆっくり過ごしてください。」

と、

言われたはずなのに…婦人科に行った後日は多忙すぎた毎日だった。





親と学校に行って、事情を話したり…初めて湊の施設にも行き、親を含めた話し合いを行った。




湊がよく話してくれる荒川さん。

付き合い始めた日に一回だけ会った事あるけど…え?こんな顔だっけ?と思ってしまった。





私は、色々頭の中で荒川さんを作り上げていたみたい。



思った以上に優しそうな人で安心した。



「この度は…」

と、

言って荒川さんは深々と頭を下げた。



その横には、施設のお偉いさんみたいな人もいて…一緒に頭を下がられた。



けど、私は思う。



湊が全て、悪いってなってるけど…

私も承諾した側なんだから私も悪いはず。





湊を全部悪いって言わないで…と、思えば思うほど胸が痛かった。






けど、大人達の話が止まらず…

私が、口を出せる隙間は全くなかった。





ただ、話し合いが終わるのを待つことしか出来なかった。