私は見てられず、湊の後ろに抱きついてユラユラしていた…
これが、一番いいかも…
それに気持ちいいし、一石二鳥っていうやつ?
『気持ちいい』
「あそこの滑り台しよーよ」
『いいよ』
「あれ、2人乗り?」
『一人乗りもあるって言ってたよ』
2人乗りと1人乗りの大きな滑り台があって…見てるだけで目が覚めそう。
けど、楽しそうだからやりたい!
私たちは長い行列に並んだ。
結構カップルが多くて、待ち時間に少しイチャついても浮く感じはなかった。
だからと言って…
イチャつく事もなく、手を繋いでいるだけ。
それだけで、私は十分だった…
けど、湊は不満だったみたい。
滑り台を滑って、一度ベンチに戻ると「帰らん?」と言ってきた。
え、
まだ1時間しかいないけど…
『やだ、まだ遊ぶ』
「なら、ちゅさせて」
そう言って、無理やりキスをしてきた。

