不良男子と私の話。





次の日も次の日も、湊は会いに来てくれていた。




毎日のように、

小さなことで口喧嘩をするようになって…



そのたび、イライラするけど…嫌いにはなれないし、仲直りした時のキスは格別。





『好きー!』

ってなる感じがたまらなく好き。





『嫌い?好き?』

「その間」

『何で』

「最近怒ってばっかだから」

『だって、湊が悪い子だから』

「紗良もな」

『好きって言って』

「好き」




棒読みすぎて、ウザい。

それに、言わされた感が凄くて嫌だった…



それ以上は何も言わず、黙っていると急に抱きついてきて「好き」とキスしてきた。




『好きじゃないんでしょ。ちゅするのやめて』





内心は嬉しいくせに、素直になれなかった。




怒った顔をすると、さらにキスを続けた湊。

何で、そんな反則なことばかりするの。