不良男子と私の話。





せっかく仲直りをしたのに…また、喧嘩をしてしまいそうなくらい私はイライラしていた。



自分がやられたら、怒るくせに…

自分がやる側になると、ふざける嫌なやつ。




本気にした私も悪いけど…湊に背を向けて、ベッドに寝転ぶと後ろから抱きついてきた。




でも、嫌じゃない。

けど、湊の言いなりになってるようで嫌な気しかしなかった。





『やめて』

「ふてくされてんの?」

『やだって言ったのは湊でしょ』

「紗良が可愛いすぎて」

『クラスにもっと可愛い子いるでしょ』

「俺は紗良がいい」

『顔に嘘って書いてある』

「嘘だったら、もう別れてるでしょ」



と、

真面目に言った湊。



流石に、その言葉を冗談で返す事は出来なかった。