不良男子と私の話。





湊は眠そうな顔のまま、私を引き寄せキスをしてきた。



一回ではなく、何度も。

2週間の欲求が全て詰まっていた気がする。



息をするのも、一苦労だったけど…凄く幸せな時間だった。




仲直りのキスは格別だった。





「寂しかった?」

と、

聞かれ素直になれず…『寂しくなかった』と答えてしまった。



寂しくなかったわけない。

湊に会いたくて仕方なかった…



今、隣にいる事が嬉しくて嬉してたまらなかった。





「嘘って顔に書いてあるよ」

『ぎゅしよ』

「え、やだ」




は?何なの、この人。

真面目に拒否してきて、普通にうざい。




私は、怒った表情を見せると湊は鼻で笑った。