不良男子と私の話。





そんな願いが、神様には届かなかった様子。




神様は、私たちの味方でいてくれてるのかな。

味方でいてもらえるように頑張ろう。





正直、仲直りするのにこんなに時間が掛かるとは思っても見なかった。



甘くは考えていなかったけど、

お互い頑固だなというのは感じている。






仲直りしたのは、喧嘩をしてから2週間経った頃の放課後だった。

いつものように、帰ろうと自転車置き場に行くと、私の自転車に跨っている湊の姿。





は?本当なの?

見間違えしてるのかな?と、目を擦ってみたけど…見間違えじゃないみたい。




確かに、湊は私の眼中にいた。





『自転車、降りて』




あんなに、会いたかったはずなのに…会ったら会ったで素直になれなかった。





「紗良、怒ってんの?」

『怒ってないよ』

「どう見ても怒ってるけどね」




そういう湊はどうなのよ。

あんなに、怒ってたのに…何もなかったよう。




何か、あったのかな。