不良男子と私の話。




奏に抱きしめられると、リラックスしすぎて寝てしまったらしい。



チャイムで起床した。

ただ、授業が始まるチャイムなのか授業が終わるチャイムかがわからなかった。





『奏、起きて』



奏はどれだけ寝るんだろう…

寝る子は育つっていう言葉は奏のためにあるのかな?と思うくらいのレベルだった。





『今何時?』

「2時」

『…だいぶ寝ちゃった』


と、

目を擦っていると優しくキスをしてきた。




寝る前のキスとは大違いだった。

優しく出来るなら最初からそうしてほしい。






『教室戻る。湊も一緒に行く?』

「んぅ〜」



背伸びをしながらも、珍しく嫌がらず起きて途中まで一緒に行った。




今でも思う。

何で、同じクラスにしてくれなかったんだろうと…寂しい。





『ばいばい』

「また後でな」