不良男子と私の話。





いつものように授業を受けていると突然、ポッケに入っていたスマホが鳴った。




「保健室にいる」

と、

授業中に奏から連絡。




またサボっているのか…

と、思いながらも昼休みに保健室に行った。





閉められていたカーテンの中に入ると、爆睡中の奏。



起きる気配はこれっぽっちもなさそう。

一緒に寝たい気もするけど…心を鬼にして、叩き起こした。





『起きてください』

「紗良、来たの?」

『うん』

「おいで」



と、

寝ぼけながら手を広げてアピールしてきた奏。




可愛くて、負けそうになったけど…鬼になると決めてから怒ってみた。




『こら、起きろ!』

「何を言っとんねん!」



けど、無理みたい。

1秒くらいで、やられてしまった…





結局、私は奏の腕の中で落ち着いてしまいました。





『またサボったの?』

「紗良の事を考えすぎて頭痛くなった」




ドヤ顔で言うけど、嘘がバレバレ…

湊のことは全てお見通しです。



イラッと来たから、思いっきり叩くと思いっきりキスをされた。





『やめて』




こんな事されるのに、嫌いになれない。

むしろ好きになっていくのはなぜだろう。