不良男子と私の話。





「弟」

『え?弟?』

「同じ施設に弟がいて、いつも帰らないと電話してくるんだ」




弟がいるんだ…

弟も奏と同じ境遇にいたのかな。



衝撃すぎて詳しくは聞けなかったけど…弟にとって奏はきっと、なくてはならない存在なんだろうなと思う。





考え事をしていると「紗良」と、急に名前を呼ばれドキッとしてしまった。




『何?』

「好き」



初めて言われた言葉に泣きそうなくらい嬉しさを感じていた。



同じ気持ちで良かったと安心した。

これからもずっと一緒にいようね。




付き合って3ヶ月。

『好き』の止まる気配がありません。