不良男子と私の話。






季節的にも、暖かくなってきて屋上にもちらほら人が目立つようになってきた。




お弁当を食べたり、お友達と喋ったりして楽しんでいる人たち。

中には、カップルもいた気がするけど…他に興味がないからあまり見てなかった。




今まで、奏と当たり前のようにしてきたキスとかは出来なくなっていた。



けど、私は湊が隣にいるだけで満足だった。

けど、湊は少し欲求不満だったらしい…




日に日に、ボティタッチが多くなっていた。

常にどこかしら触られてる気がする。





好きだからいいけど…

積極的だと、恥ずかしくて照れてしまう。





『奏、可愛いところもあるんだね』

「馬鹿にしてんの?」

『してないよ』


と、

笑うと不意にキスをされた。




『見てたらどうすんの?』

「見ろし」

『恥ずかしいじゃん』

「何が恥ずかしいの」




なぜか、キレ気味だった湊。