私は、迷ったけど…もう少しで昼休み終了合図のチャイムが鳴ってしまいそうだったから起こすことにした。
『湊、おはよう』
「…ん〜」
『起きて』
「起きる」
『起きてないじゃん。帰るよ』
と、
奏の元を離れようとした瞬間、腕を掴まれて引き寄せられた。
『きゃっっ///』
おかげで、
入りたくもない布団に寝転んでしまった。
奏は満足そうに、私を抱きしめてキスをしてきた。
気分は春休み。
家でデートしている雰囲気だった。
誰もいなくて、良かった。
「もう怒ってないの?」
『最初から怒ってないし』
「絶対嘘だろ」
と、言われた…
何もかもがお見通しだね。
自分の事をわかってくれる人がいて幸せだなと実感した。

