連れてこられたのは、秘書室の片隅にあるデスク。

「辞令交付の日に二日酔いとはね」
呆れたように言われ、
「「すみません」」
2人で小さくなった。

「まあ、専務の指示だから今日の事は不問に付しましょう。本来だったら始末書ものですよ」

そう言うと、今日はここで勤務時間を過ごすようにと指示された。

何もせず、ただ座っているたけの時間。
怒られはしなくても、何もせず一日を過ごすのは辛かった。けれど仕方ない。
全ては自業自得、自分が蒔いた種なのだから。
私も麗も行き交う秘書室の先輩達に笑われながら、その日一日を秘書室で過ごした。