再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

それでもほかの関係者が入ることによって、想定していたこととは異なる状況もたくさん出た。

関係するスタッフと一緒に、改めて打ち合わせをして、コンサート開始から、終了までの理久の動きを考えて話し合い、改善点を頭に叩き込んだ。

「おはようございます。いよいよ週末はコンサート当日になります。今日は屋内でのリハーサルですが、当日は屋外です。天気予報は今のところ大丈夫そうですが、当日は何があるかわかりません。そのためにも、今日は完璧に近いリハーサルが求められます。不具合屋不都合は通しのリハーサル終了予定後の14時からの打ち合わせで必ず出せるようにしてください。よろしくお願いします。」
体育館の中央に関係者が全員集まってのミーティング。皆が円になり顔を合わせるのは初めてだ。
はじめに理久の会社の代表が挨拶をする。
「おはようございます。いよいよだなって思ってます。わがままばかり言ってしまうようですが、俺にとって最後のコンサートだと思ってます。皆さんの力を貸してください。よろしくお願いします。」
理久も真剣な顔をして、ミーティングに参加していた。

また少しやせたように見える理久。
人の心配ばかりしていたけど、本当は理久だって疲れていて、頑張りすぎている。
でも、今は目の前に迫ったコンサートのためにと自分を顧みる余裕もなく、突っ走っているのだろう。