再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

麻衣は手にしていた錠剤をゴミ箱に捨てた。

スタジオの鏡を見る。

そこにうつる自分の顔。

忙しいからかもしれない。
勘違いかもしれない。

「ただいま」
稜真がスタジオに戻ってきた。

「座ってろって言っただろ」
少し息が上がっている稜真。
それだけ急いで買い出しに行ってくれたのが分かる。
コンビニの袋を乱暴に机に置くと稜真は立ったままの麻衣に近づき背中に手をあてて椅子の方に促した。