再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

「うん」
稜真の言う通りだ。

麻衣はいい意味で前に進めていた。

思い出すとずきずきと胸の痛むような想いは今はない。

理久との電話から、麻衣は向かう場所を迷わず進めている。

「成功させような。」
「うん」
理久のコンサート。
理久がどれだけの思いをかけているかが分かるからこそ、今までの自分の経験も、今持っている力もすべてを出しつくしたいと思う麻衣。

稜真も、自身にとってチャンスである今回の仕事に、思いをかけていた。