再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

『俺、びっくりしたんだ。まさか俺の最初で最後の野外コンサートに、麻衣が関わってくれること。本当に俺、知らなくてさ。こんな偶然あるんだって、本当に驚いた。』
「・・・」
涙が止まらないまま理久の声に耳を澄ませる麻衣。
『最高のステージにしたい。』
「・・・うん」
『だから麻衣の力を貸してほしい。』
「・・・うん」
『よろしくな。』
「うん・・」
『麻衣』
「ん?」
『全部終わったらちゃんと話がしたい。いいかな。』
理久の言葉に麻衣はすぐに返事をした。
「私も。話がしたい。」

今は話をしない。
それはまだ途中だからだ。