その大粒の涙をそっと拭いながら、理久は麻衣に口づける。

「愛してる。絶対に幸せにする。離れない。」
麻衣をまっすぐに見つめて言う理久の言葉を、麻衣は心から信じられた。

「じゃ、一緒にお風呂入りましょうか。」
「うん。湯船につかるの、久しぶり。」
麻衣がソファから立ち上がろうとすると、理久がすかさず抱き上げる。

「だめ、今日はとことん甘やかすって決めたから。」
「今日だけ?」
理久の首に手をまわして甘える麻衣に、理久は耳まで真っ赤になる。

「俺の理性を試してるのか?かわいすぎんだろ。」
と、理久は動揺しながら麻衣を浴室まで運んだ。