でも、二人を待っている現実はそう甘くはないことを、二人は直後に知ることになるのだった。

~♪
理久の携帯電話が鳴ったのは夕飯も済ませて、いつものように理久と麻衣が眠る支度を済ませてベッドに入っていた時だった。

理久は着信画面を見てすぐにベッドから抜け出して電話に出る。

麻衣は理久の表情がどんどんと深刻になり、何かが起きていることを悟った。

~♪
その時、麻衣の携帯電話も鳴り始めて、麻衣が電話に出る。

『麻衣、あんた大変よ!ニュース見たの?』
電話の相手は麻衣の母。
「なに?」
嫌な予感がした麻衣が理久の方を見ると、理久が険しい表情で麻衣を見ていた。