再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

部屋の明かりをつけて麻衣がもう一度振り向くと、まだ玄関の中で立ちすくんでいるその人。

麻衣はどうしたらいいかわからない。

次にもしも会ったら冷たくして、拒絶して、ちゃんと別れようって決めてた。
ずっと捨てられなかった想いを今度こそ捨てるんだって・・・そう決めていたのに・・・。

「どうしたらいいのよ・・・」
思わず漏れた言葉。
「もう・・・どうしたら・・・」
麻衣がそう言って顔を覆って泣き始めると、すぐに温かなぬくもりが麻衣を包む。

すっぽりと麻衣の体を包み込むように抱きしめるその人。

「もう離れたくないんだ。離したくないんだ。」
耳元でささやかれるその言葉。

何よりも望んでいた言葉。
でも、その手を取れば・・・自分の幸せしかないとわかってる。