「ばか・・・麻衣がいいんだよ。麻衣しかいない。」
「・・・・・・」
「愛してる。結婚しよう。」
理久の言葉に、麻衣は理久の胸の中で頷いた。

「あーよかったー」
心から安堵する理久の言葉に、麻衣はふっと笑う。

涙が止まらない。
でもこの涙は決して悲観的な涙ではない。

未来への希望と幸せの涙だ・・・。


二人は狭い病室のベッドでいつまでも抱きしめあっていた。