再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

「痛い・・・」
「だよな。痛いよな。」
まるで自分の痛みのように顔をゆがめる理久に、麻衣は少し痛みがやわらいだ。

「私よりも、車いすを押す適任者がいるみたいですね。」
そう言って看護師が理久を見る。

「任せてください。」
理久は麻衣の車椅子を押し始める。
看護師が麻衣につながれている点滴スタンドを運んでくれる。

少しの振動でも痛みを感じる麻衣はかすかに体を震わせている。

「頑張れ」
少しずつ麻衣の体力を回復させないとならない。
そのためにはリハビリも控えていて、リハビリをどのように進めていくかの方向性も産婦人科の医師のアドバイスをうけることになっていた。