再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

「なんで俺の心配してんだよ。」
「だって、ずっと起きてた」
「寝たよ。ちゃんと。久しぶりに熟睡した。」
「ほんとう?」
麻衣の横になっているベッドに理久も横になる。

麻衣の体を慎重に抱き寄せながら話を続ける。

「ずっと、全部の感覚が鈍ってたんだ。」
「感覚?」
「そう。腹もすかなければ眠くもならない。」
「理久・・・」
「でも麻衣が目を覚ましてくれてから、一気に感覚が蘇った。腹もすくし、眠くもなる。」
麻衣はゆっくりと右手を理久の方に近づける。

それだけで重労働だ。