再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

というのも、そもそも会社から近い場所に住んでいるから、必然的に二人の住んでいる場所が近いだけだ。

話をしているうちにイベント会場についた二人は、ささっと食事を済ませて仕事に戻った。

イベント中は、次々にやらなくてはならないことがあって、麻衣も稜真も、水を飲む暇もないくらい忙しい。
やっと二人が一息付けたのはイベントの片付けが終わり、会社に機材を戻してからだった。

「帰るか」
「うん」
麻衣と稜真は会社の同じ部屋を使っている。
そこにはお互いに仕事で使う衣装やらメイク道具や、ヘアメイクに必要な機材、マネキンや書類など、たくさんの物であふれている。
今日使ったものを元の位置に戻してから二人は帰る支度を始めた。

「送る。」
「ありがとう」
大きな現場で仕事があるときは持ち込む機材や衣装の量が多くて稜真が車を出してくれている。