再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

「どうですか?」
稜真が病室に来たのは夜。
事故に遭ってからまる一日意識が戻らない麻衣。

「まだ・・・」
麻衣の母は近くのホテルに泊まれるように理久が手配をした。
何かあればすぐに駆け付けられる距離にあるホテル。
理久は自分がそばに居たいからと付き添いを申し出て、何かあれば連絡をするからと、疲れ切っている麻衣の母をホテルに送った。

病室に残っていた理久も憔悴しきった顔をしている。
「これ」
稜真は理久に大きな紙袋を渡す。

ちらりとその中を見ると大量の着替えが入っていた。
「こういう仕事してるんで、サンプルとかですけど。」
稜真が理久に渡したのは企業からのサンプルでももらった服や着替えだった。