再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

麻衣の頬を撫でる。
顔色が昨日と変わっていない。
意識が戻る可能性は70%と言われている。

残りの30%に入ってしまったらと思うと恐怖で全身が震える。

触れている頬も冷たい。

自分の体温を分けながら頬を撫でたあと、理久は冷たい麻衣の手を握った。

さすりながら少しでも温まるようにと念を込める。

「麻衣、頑張れ。」
今は仕事はどうにでも調整ができる。
会社を立ち上げて間もない理久。
下準備が忙しかっただけで、そんなものはいくらでも後に回して、理久は麻衣の看病だけにしばらく専念しようと決めていた。