再会は涙色  ~元カレとの想い溢れる一夜からはじまる物語~

「俺がここに立てているのは、俺一人の力じゃなくて、たくさんの人が、本当にたくさんの人が支えてくれて、守ってくれて、一緒に造りあげてくれて、時に厳しく、時に熱く、時に優しく、寄り添ってくれていたからです。心から、俺に関わってくれた人すべてに感謝しています。ありがとうございます。」
しんと静まり返った会場。
野外とは思えないくらい静かだ。

聴こえるのは風の音くらい。

麻衣は理久の背中を見つめながら話を聞く。

こんなにも大きなステージ。
こんなにもたくさんの人を魅了できる理久は、遠い存在に思える。

出会えただけでも奇跡だ。
自分にとっては人生最大の幸運だ。
そう思わずにはいられない。