春なんて来なければいいのに、な。



夜絃の整った顔が間近にある。

綺麗な一重の瞳のまつ毛を数えられるような、
そんな距離。




「や、夜絃、ち、近い‥!」

「お前、照れてんの?」



今、直接目を合わせたら、
絶対、
絶対‥。





「‥顔、真っ赤じゃねぇかよ。」