あたしの後ろに立っていたのは…


超・不機嫌そうな美少年。

この男の名前は…


佐伯原 冷司。
あたしと同じく、高1。
そして…幼なじみ………。
「逃がさねぇよ?」


その手は、あたしの手を
しっかり、掴んでる。

「う…うっとーしい!」


あたしはそう言って、
手を放した。


冷司はクスツと、笑う。
(目は笑ってない)


「…俺に、逆らう気?」


(え?)