【告白】


『いいじゃん? 背ぇ高いなんてモデルみたいで』


身長がコンプレックスだった私に先輩がかけてくれた言葉。

それは私が先輩に落ちるには十分すぎて。


「せんぱーい!」


今日も先輩のもとにむかう。


「先輩相変わらずちっちゃいですねぇ」

「うっせーな。これからだよ」


私より小さい先輩にいつもの軽口をかわしながら、ふと考えてみる。


先輩は私のこと、どう思ってるのかな。

自分より背が高い女なんて嫌かな。

そう考え始めると、もう止められなくて。


「好きです」


勢いで言ってしまった。

言って後悔。


「今のは違っ……!」


さっきの言葉を取り消そうとした私の口は、先輩の唇よって塞がれて。


「お前、自分より背が低い男なんか嫌か?」


問いかける先輩に必死に首を横にふる。


「嫌なわけないじゃないですか!」

「なら、付きあおーぜ」


そう言って不敵に笑う先輩に、改めて惚れてしまった。