俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う

「あ、明日ですか⁉ 少々お待ちください」

私は自分のスケジュールではなく、手を握っている男のスケジュールをアイパッドで確認する。

(え~と……お昼から打ち合わせ、十六時からリモート会議、その後六本木のレストランで会食……ムリじゃん)

「社長のスケジュール的に難しいですね。明後日から数日地方出張ですし、また来月落ち着いたらですね」

「残念だな」

(もう、大体のスケジュールくらい把握しといてくださいよ!)

そんなことを言えるはずもなく黙って彼の様子を伺っていると、端正な顔はにっこりと笑みを浮かべた。

「次はこの前よりいい店連れてってやるな。おやすみ、芽衣」

私から手を離すと、ポンッと大きな手が頭に乗る。

「!」

(また私、動揺して……)

「で、ではまた明日。社長、送ってありがとう下さってありがとうございました」

「ああ」