(結城家具を何とかするためにこの会社を辞めて、好きでもない御曹司と結婚するかもしれないから落ち込んでます(涙)……なんて、死んでも言えるわけない!)
「いえ、これといった理由はないんです。資料作りがなかなかうまくいかなくて、疲れたのかもしれません」
「……………」
苦し紛れに言い訳をしていると、社長はそっと顔を傾ける。
「!」
「頑張ってくれてありがとな。そういうことなら家まで送っていってやるよ」
(えっ……)
ほんの数十センチたらずの距離で、社長は私に微笑んでくる。
見たことのない優しい笑顔に、胸がキュンと甘く締めつけられた。
(はっ、キュンじゃない! あのボロ家を社長に見られるわけにはいかない!)
「あの、社長……私すーーーーーーっごく家が近いので、歩いて帰れますから。ここで大丈夫です」
「遠慮するな。よく見たら顔色良くないし、普通に心配なんだよ」
(なっ、急に優しさみせてくるの、反則なんですけど!)
社長の厚意を無下にするわけにもいかず、私は彼に手を引かれるまま再び歩き出す。
(あの汚い家に住んでるのがバレたら、怒られそう……だってこの会社おしゃれだし! なんとかして社長に家を知られるのは回避しないと……)
「いえ、これといった理由はないんです。資料作りがなかなかうまくいかなくて、疲れたのかもしれません」
「……………」
苦し紛れに言い訳をしていると、社長はそっと顔を傾ける。
「!」
「頑張ってくれてありがとな。そういうことなら家まで送っていってやるよ」
(えっ……)
ほんの数十センチたらずの距離で、社長は私に微笑んでくる。
見たことのない優しい笑顔に、胸がキュンと甘く締めつけられた。
(はっ、キュンじゃない! あのボロ家を社長に見られるわけにはいかない!)
「あの、社長……私すーーーーーーっごく家が近いので、歩いて帰れますから。ここで大丈夫です」
「遠慮するな。よく見たら顔色良くないし、普通に心配なんだよ」
(なっ、急に優しさみせてくるの、反則なんですけど!)
社長の厚意を無下にするわけにもいかず、私は彼に手を引かれるまま再び歩き出す。
(あの汚い家に住んでるのがバレたら、怒られそう……だってこの会社おしゃれだし! なんとかして社長に家を知られるのは回避しないと……)

