俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う

(チョ、チョコ!?)

呆気にとられた私に笑いかけながら、社長は腰かけていたディスクからすっくと立ち上がった。

「今から会食があるから、予算表は出来次第メールで送っといてくれ。
それから、この一覧表は俺が預かっておく。華のことは心配しなくていいから」

「はい……」

小さな声でつぶやいた私に、社長は嬉しそうな笑みを残してその場から消えていった。
扉が閉まったタイミングで、グッと拳を握りしめる。

「また、からかわれた……?」

唇をなぞられ身構えている自分の姿を思い出し、恥ずかしさでカーッと顔が熱くなっていく。

(と、藤堂快……色情を向けるなって言ってきたのはアンタでしょうが……!)

「もう……絶対に絶対に動揺したりしない!!」