社長室には実質二部屋あり、ガラス張りの壁を隔て私のディスクがある。
パソコンを立ち上げ、今日のスケジュールを確認する傍ら、彼らがいる部屋にチラリと視線を送る。
さっきまで冷たい顔をしていた華さんだったけれど、藤堂社長と何やら楽しそうに話しているのが見えた。テキパキと資料に何かを書き込み、それに対して社長も意見している。
(『アートディレクター』、か……私もそっち側に行ってみたかったな)
そう、私のデザインセンスは皆無。
なんとか情報処理能力と努力でこの座に就いたけれど、直接的にお客さんに感動を与えるかというとそうでもない。
(華さんの才能が羨ましい。私はできないからこそ、センスのある二人が活躍できるようにサポートしていかなくちゃ)
フランス語でのやり取りになるであろう、華さんのアポイント一覧に視線を落とし、思わずため息がこぼれる。
「フランスは夕方の十八時か。なんとか数件くらいは電話出てくれるかな……」
沈んだ気持ちを奮い立たせ、私は社用電話機に手を伸ばした。
パソコンを立ち上げ、今日のスケジュールを確認する傍ら、彼らがいる部屋にチラリと視線を送る。
さっきまで冷たい顔をしていた華さんだったけれど、藤堂社長と何やら楽しそうに話しているのが見えた。テキパキと資料に何かを書き込み、それに対して社長も意見している。
(『アートディレクター』、か……私もそっち側に行ってみたかったな)
そう、私のデザインセンスは皆無。
なんとか情報処理能力と努力でこの座に就いたけれど、直接的にお客さんに感動を与えるかというとそうでもない。
(華さんの才能が羨ましい。私はできないからこそ、センスのある二人が活躍できるようにサポートしていかなくちゃ)
フランス語でのやり取りになるであろう、華さんのアポイント一覧に視線を落とし、思わずため息がこぼれる。
「フランスは夕方の十八時か。なんとか数件くらいは電話出てくれるかな……」
沈んだ気持ちを奮い立たせ、私は社用電話機に手を伸ばした。

