内心動揺しながら笑みを浮かべていると、彼はふいに美晴に視線を移した。
「芽衣、彼女は?」
「あ……はい。私の友人で本日の記者会見に参加する……」
「~~っ‼」
隣を見ると美晴はルイさんの美貌に圧倒され、必死で倒れないように耐えていたところだった。
(さすが面食い中の面食い! 気を確かに!)
さりげなく彼女の背中をささえ、ルイさんに取り繕った笑顔を向ける。
「彼女はファッション誌の編集でして、記者会見の後にルイさんと藤堂社長にインタビューをすることになってるんです」
「そうなんだ。芽衣のお友達で編集者の方……面白いね。よろしく、ルイ・シェヴァリエです」
「よ、よろしくお願いします。和倉美晴です」
ルイさんは美晴に追い打ちをかけるように、飛び切りの甘い笑顔を浮かべる。
そして彼女の手を引き寄せるなり、私の時と同様……甲にチュッと口づけを落とした。
「うっ、破壊力がすごすぎて死ぬ……」
「美晴、戻ってきて!」
(やっぱりルイさんって油断も隙もない男だ。何考えてるのか全然分からない……!)

