俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う


あれから丸一日……真夜中。
おじいちゃんの命令で私が逃げ出さないよう、常に社員が代わる代わる監視してくる。

「はぁ……」

私は部屋の角で三角座りしながら、ため息を100回以上は吐いていた。
お父さんとお母さんとも極力接触を禁止されており、実家に戻ってきてからずっと孤独を味わっている。

(きっと私が快と別れて会社を辞めるって言わない限りこのままなんだ。本当にどうしたらいいのか……)

「快、今頃何をしてるんだろう」

バックも、私がおじいちゃんに説教を受けている最中に誰かが持って行ってしまった。
その中にはスマホも入っているのに。快からメッセージが来ているかもしれないのに……。

(絶対に心配させちゃってるよ)

最後に見た快の悲しげな瞳が忘れられない。
思い出し泣きしそうになっていると、コンコン……と窓を叩く音が聞こえてきた。

(え?)