***
「この、ばっかもーーーーーーーーん‼」
四十畳のだだっ広い茶室に、おじいちゃんの怒号が響き渡る。
正座で向き合っている私はその気迫に吹き飛ばされそうになり、なんとか柱に掴まった。
築八十年余りの平屋はギシギシときしみ、そのまま壊れてしまいそうだ。
(やっぱり落ちてきたものは雷よりすごかった……)
「結城家具というものがありながらライバル会社の社長秘書になり、手を貸すなどとお前は一体何を考えているんだ⁉ うちを潰したいのか⁉ 恥を知れ、恥を!」
「……っ」
そのおじいちゃんの言葉に、カーッと頭に血が上ってくる。
(確かに表面的にはそう見えるかもしれない。だけど……!)
グッと拳を握り、怒りでギラついたおじいちゃんの瞳を見つめた。
(逃げちゃいけない……!)
「なっ、何も知らないのに勝手なこと言わないで! 私はCLBKのインテリアが純粋に好きで、あの会社に入ることが夢だったの……! 結城家具を潰すとか見捨てるなんてことはこれっぽっちも考えてなかったし、戻るつもりでもいた……だけど、私は社長のことを本気で愛し」
バンッ!
「⁉」
畳を叩かれ、話を遮られる。
そのまますっくと立ち上がったおじいちゃんは、私を怒りに満ちた瞳で睨みつけた。
「まさか本気であの男と結婚するなどというんじゃないだろうな? ……芽衣、一度くらいは家族のために何かしたらどうなんだ⁉ このままだと結城家具が終わる。困るのはわしらだけじゃない。何百人という従業員もだ‼」
「……っ」
(それは青葉さんと結婚しろってことなの……?)
気持ちを無視された悲しみと一般的な正論に返す言葉もなく……ただただ呆然としてしまう。
「一度頭を冷やすんだ。お前は結城家具の社長娘……親不孝なことをするんじゃない‼‼‼」
「この、ばっかもーーーーーーーーん‼」
四十畳のだだっ広い茶室に、おじいちゃんの怒号が響き渡る。
正座で向き合っている私はその気迫に吹き飛ばされそうになり、なんとか柱に掴まった。
築八十年余りの平屋はギシギシときしみ、そのまま壊れてしまいそうだ。
(やっぱり落ちてきたものは雷よりすごかった……)
「結城家具というものがありながらライバル会社の社長秘書になり、手を貸すなどとお前は一体何を考えているんだ⁉ うちを潰したいのか⁉ 恥を知れ、恥を!」
「……っ」
そのおじいちゃんの言葉に、カーッと頭に血が上ってくる。
(確かに表面的にはそう見えるかもしれない。だけど……!)
グッと拳を握り、怒りでギラついたおじいちゃんの瞳を見つめた。
(逃げちゃいけない……!)
「なっ、何も知らないのに勝手なこと言わないで! 私はCLBKのインテリアが純粋に好きで、あの会社に入ることが夢だったの……! 結城家具を潰すとか見捨てるなんてことはこれっぽっちも考えてなかったし、戻るつもりでもいた……だけど、私は社長のことを本気で愛し」
バンッ!
「⁉」
畳を叩かれ、話を遮られる。
そのまますっくと立ち上がったおじいちゃんは、私を怒りに満ちた瞳で睨みつけた。
「まさか本気であの男と結婚するなどというんじゃないだろうな? ……芽衣、一度くらいは家族のために何かしたらどうなんだ⁉ このままだと結城家具が終わる。困るのはわしらだけじゃない。何百人という従業員もだ‼」
「……っ」
(それは青葉さんと結婚しろってことなの……?)
気持ちを無視された悲しみと一般的な正論に返す言葉もなく……ただただ呆然としてしまう。
「一度頭を冷やすんだ。お前は結城家具の社長娘……親不孝なことをするんじゃない‼‼‼」

