そして、翌日。
あれから芽衣にメッセージを送ってみたけれど、返事はなかった。
音沙汰なく丸一日が経過し、社長室で一人悶々としながらため息をつく。
(一言でいいから声が聞きたい。電話は出てくれるだろうか、もう少し待つべきか?)
葛藤していると、ルイから一通のメッセージが届く。
【週刊誌の件で話したいことがある。十九時に第四会議室で待ってるね】
「なんだって……」
もう手がかりを掴んだのかと驚きながら、俺は逸る気持ちを抑え時間通りに会議室に向かった。
扉を開けてすぐ、目を見張る。
「え?」
「社長……この度は、本当に申し訳ありません……」
俺が会議室に入るなり、デザインチームの女性社員三人が深々と頭を下げてくる。
(パリ視察にいた、この三人が……?)
彼女たちはデザイン部の中でも特別優秀で、まったく犯人像と結びつかない。
誰かは泣いているようで、ぐすっと鼻をすする音まで聞こえてくる。
「ルイ、どうして」
(見つけられたんだ?)
驚きすぎて声も出ないでいると、彼は小さく息を吐く。
「美晴に協力してもらった。彼女のツテで出版社の記者と繋がることができて、少しお金を出したら簡単にリーク元を教えてくれたよ」
なるほど、と納得がいく。
彼の彼女は出版社に勤めていると聞いたことがあった。
「……ルイ、助かった」
礼を言い、とりあえず彼女たちに席についてもらう。そして対面で話し合うことになり……。
まずはリークした理由を訊ねると、彼女たちは気まずそうにして俺の昔からの『熱狂的なファン』だと話した。遠巻きで見ているだけで満足していたのだが、芽衣と親しくしているのがどうしても目に余ったと……。
そして、もう一つ衝撃的な事実を教えてくれた。
「そもそも、私たちは華さんに教えてもらったんです。社長と結城さんができていることを……」

