■快side
「芽衣……」
彼女が見えなくなってもなおその場から動けないでいると、ふいに辺りの声が耳に入り出した。
「さっきのどういうこと?」
「社長はやっぱりあの秘書と付き合ってるの?」
「さっきのおじいさんって、結城家具の……」
非常に良くない状況だと気づき、急いで辺りを見渡す。
「騒いで悪かった。みんな、仕事に戻ってくれ。早く」
冷静な声で伝えると、社員たちは納得していなさそうにしながらもその場から散っていった。
「はぁ……」
(まだ子会社打診も固まってない段階で、芽衣との関係がバレるなんて……大変なことになった)
くしゃっと前髪をかき上げたその時、コツコツと足音が近づいてくる。
「快、大丈夫? 芽衣ちゃんはどうなったの?」
「ルイ……」
さすがのルイも、今は深刻な顔で俺を見つめている。
俺たちは先程までミーティングを行っていたのだ。
社員の一報を受け、直ちにミーティングを中止し一階の受付に降りたというわけで……。
ルイに今起きた大体の内容を話す。
……と、彼は考えるようにして視線を宙に投げた。
「リークしたのは誰なんだろう。パリでのツーショットが含まれてたんだから、うちの社員でしょ」
「だろうな……」
真っ先に思いつくのは、どうしても華になってしまう。
しかしよく考えると……彼女は、セーヌ川のクルージング船に乗っていたはずなので、写真なんて撮れるわけがないのだ。
「だったら、一体誰が……」
全く見当がつかずにいると、突然ルイが「あっ」と声を上げた。
「いい案を思いついた。少しこの件は僕に任せてくれるかな」
彼は自信があるようで、俺に安心させるようにポンポンと肩を叩いてくる。
「いい案って?」
(一体なんだ……?)
「芽衣……」
彼女が見えなくなってもなおその場から動けないでいると、ふいに辺りの声が耳に入り出した。
「さっきのどういうこと?」
「社長はやっぱりあの秘書と付き合ってるの?」
「さっきのおじいさんって、結城家具の……」
非常に良くない状況だと気づき、急いで辺りを見渡す。
「騒いで悪かった。みんな、仕事に戻ってくれ。早く」
冷静な声で伝えると、社員たちは納得していなさそうにしながらもその場から散っていった。
「はぁ……」
(まだ子会社打診も固まってない段階で、芽衣との関係がバレるなんて……大変なことになった)
くしゃっと前髪をかき上げたその時、コツコツと足音が近づいてくる。
「快、大丈夫? 芽衣ちゃんはどうなったの?」
「ルイ……」
さすがのルイも、今は深刻な顔で俺を見つめている。
俺たちは先程までミーティングを行っていたのだ。
社員の一報を受け、直ちにミーティングを中止し一階の受付に降りたというわけで……。
ルイに今起きた大体の内容を話す。
……と、彼は考えるようにして視線を宙に投げた。
「リークしたのは誰なんだろう。パリでのツーショットが含まれてたんだから、うちの社員でしょ」
「だろうな……」
真っ先に思いつくのは、どうしても華になってしまう。
しかしよく考えると……彼女は、セーヌ川のクルージング船に乗っていたはずなので、写真なんて撮れるわけがないのだ。
「だったら、一体誰が……」
全く見当がつかずにいると、突然ルイが「あっ」と声を上げた。
「いい案を思いついた。少しこの件は僕に任せてくれるかな」
彼は自信があるようで、俺に安心させるようにポンポンと肩を叩いてくる。
「いい案って?」
(一体なんだ……?)

