俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う


久しぶりに美晴以外の人とランチ。
ドキドキしながら指定された社内のカフェに向かうと、彼女たちは笑顔で私を迎えてくれた。
ぎこちない笑顔を浮かべながらテーブル席の端に座ると、「緊張しないで!」とみんなに笑われてしまう。

「結城さん、お疲れ様です。さっそくお誘いしちゃってすみません」
「いえ、とんでもないです。嬉しいです」

彼女たちに勧められるまま、このカフェ一押しのワンプレートご飯を頼んでみた。

(わぁ~……女子会っぽい)

「会議の後、大急ぎで待ち合わせ場所に向かったんですよ~! そしたら、渋滞にはまっちゃって」

三人のうち一人は彼氏持ちのようで、会話はクリスマスデートの話題で持ちきりだ。

(この話、振られたくないな……間違っての快のこと口滑らしたくないし……!)

快との関係は、誰にも公言していない。
内心ドキドキしながら彼女たちの会話を聞いていると、ふいにショートカットの女性が私を見た。

「ね、私さ。結城さんと彼氏さんが一緒にいるとこ見ちゃったんだけど」