俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う



―――あれから一週間。ついにその日がやって来た。
いつも通り忙しなく業務をこなした後、私は社長とパリ視察に参加したホテル建設のプロジェクトメンバーとともに、第一会議室の椅子に座っていた。

「では、客室のデザイン案もすべて固まったので、これからは建設業者とのやり取りになってくる。再来年の完成に向けて気を抜かずに、不明点や疑問点があったら随時ミーティングを開こう」

社長はそう言って、会議を締めくくった。
一瞬目が合った気がするけれど、彼はすぐに視線を落とし荷物をまとめて部屋を出る。

(ついに1日が終わった……深呼吸、深呼吸……)

今日のデートは、ホテルの会員制レストランで食事する予定になっている。
社員にバレないように、現地集合……。

せっかくの日なのだけど、普通に仕事があったため特別着飾ることはできなかった。
ただ、できる限りのことはやれたと思う!
美晴監修のもと、筋トレに励み美顔器を毎晩行い、おすすめの高いシャンプーに変えたり……。
もちろん、ヘアメイクはこれから直す予定だ。

(それに、一応下着も頑張りました……!)

シャツの下に隠している、ランジェリーショップで購入した下着を意識したその時……。
数人のデザインチームの社員が私の前にやってきた。

「結城さん、あのさ」