「デート……それ、本当ですか?」
信じられない思いで尋ねると、彼女ははぁ……と深いため息を吐く。
「なんで私がそんなくだらないウソをつかなくちゃいけないのよ。
私も快と付き合ってた時は散々傷つけられてきたのよ。彼の浮気に」
(浮気……? 藤堂快の?)
確かに、彼の女遊びが派手なのは私もよく知っている。
ふいに蘇ってきたのは、初めて社長室に訪れた時の映像。
前秘書と情事をした直後の……。
突然ズキズキと胸が痛みだし、息をのむ。
(あれ、前は思い出しても仕方ないって思えたのになんで……)
するとそんな私の肩に、華さんは手をのせてきた。
「芽衣ちゃんはいい子だから話すけど……私たち、実は結婚を約束してたの。
でも彼の浮気が原因で、破談になったの。私、本当に傷ついたのよ」
「結婚が破談って……ウソ……」

