華はいつものカジュアルスーツ姿とは打って変わり、胸元が強調された真っ白なワンピース姿。
遠藤は遠藤でレザージャケットに、ジーンズ姿とかなり尖っている。
華は普通だが、遠藤は酒に酔った様子で表情がぼんやりしている様に見えた。
(なんでここに……)
「一緒に飲みましょうよ~! 日本に来てから快とは仕事以外、全然話せていないもの!」
「そうそう。俺も昔のこと謝りたかったしさー」
「…………」
俺は彼らへ皮肉を込め、わずかに口角を上げる。
七年の時が経ち、許されたつもりでいるのだろうが裏切られた傷が癒えたわけじゃない。
結婚が破談になり、人を愛することを一度は分からなくなったくらいだ。
「今は社長じゃないから言わせてもらうが、一個人としてお前たちと一生飲む気はない。頼むから消えてくれ」
「快……落ち着け」
たじろぐ遠藤を一瞥し、華に視線を送る。
ルイが心配そうな顔で俺を制そうとするが、構わず口を開いた。
「華。今俺が好きなのは芽衣だ。変に期待するのはここで辞めにしてくれ。頼む」
「快……」
華は酔いがさめたような顔で俺をジッと見つめた後、しだいに怒りに満ちた表情に変わっていく。
「……何をうぬぼれてるの? 私はあんたのことなんか、これっぽっちも好きじゃないわ!」

