俺様社長は奥手な秘書の初めてを奪う

「俺という男を毎日眺めていながら、あんなこと書くなんて……正直心外だな」

社長はいつものようにイジワルな笑顔を浮かべて、肩に腕を回してきた。

「な、ななななんですか……⁉」

彼はグッと端正な顔を近づいてくる。

「芽衣のタイプはどんなのだ? 白状したら、そのイケメン探しとやらを手伝ってやるよ」

「……っ」

(タイプも何も、私が好きなのはあなたなんですけど!)

そんなこと絶対に言えるわけがない。
彼の薄い唇が頬につきそうになり、私は両手で必死にそれを阻止した。

「じゃあ、社長こそどんな方がタイプなのでしょう? 綺麗な人が好きなのは十分知っていますけど!」

そう、彼の歴代の秘書はみな美女ぞろい。元カノの華さんも含めて……!
少々嫌味を込めて訊ねてみると、彼はより笑みを深めた。

「確かに前はそうだったが、それだけじゃつまらないことに気づいた。
芽衣みたいに素朴な性格で実は美人……っていうのも、なかなかいいものだ」

(なっ……⁉)

彼はそう言って私の熱くなった頬を指先でそっと撫でる。

「今日のプライベートな姿も新鮮でよかった。すごくよく似合ってる」