そしてついに、その日はやってきた。
(動きやすい服装って、ジーンズでもOK?)
朝八時五十分……私は豪奢なホテルのロビーの片隅で、手鏡を手に大きなため息をついていた。
メイクと巻き髪お団子に力を入れ、なんとか『おしゃれした感』は出したけれど、
服装はダークブルーのチェスターコートに、タートルネック、スキニージーンズ、スニーカー……。
まさか社長と私服で行動するなんて夢にも思ってなかったので、完全に普段着だ。
(ワンピースでも買えばよかったかなぁ……)
今さら後悔していると、ポンッといきなり肩を叩かれた。
「おはよう、芽衣」
(この声は……!)
口から心臓が飛び出そうな気持で振り返ると、笑顔の社長がそこにいた。
「スーツじゃない芽衣は新鮮だな。じゃあ、行くか」
「は、はい……」
(ちょ、ちょっと待って! かっこよすぎる……⁉)
少し先を歩き出した藤堂快のファッションをじっくり観察する。
グレーのチェスターコートに、マフラーからつま先までブラックで統一……カジュアルさもあるけれど、落ち着いた大人のコーデといった感じだ。
それに何と言っても……髪型は綺麗に整えられているため、小さくて端正な顔がはっきり覗き、どこからどう見てもファッションモデルにしか思えない。
(い、今さらながらこの人の隣に歩くのが、信じられなくなってきた……)
(動きやすい服装って、ジーンズでもOK?)
朝八時五十分……私は豪奢なホテルのロビーの片隅で、手鏡を手に大きなため息をついていた。
メイクと巻き髪お団子に力を入れ、なんとか『おしゃれした感』は出したけれど、
服装はダークブルーのチェスターコートに、タートルネック、スキニージーンズ、スニーカー……。
まさか社長と私服で行動するなんて夢にも思ってなかったので、完全に普段着だ。
(ワンピースでも買えばよかったかなぁ……)
今さら後悔していると、ポンッといきなり肩を叩かれた。
「おはよう、芽衣」
(この声は……!)
口から心臓が飛び出そうな気持で振り返ると、笑顔の社長がそこにいた。
「スーツじゃない芽衣は新鮮だな。じゃあ、行くか」
「は、はい……」
(ちょ、ちょっと待って! かっこよすぎる……⁉)
少し先を歩き出した藤堂快のファッションをじっくり観察する。
グレーのチェスターコートに、マフラーからつま先までブラックで統一……カジュアルさもあるけれど、落ち着いた大人のコーデといった感じだ。
それに何と言っても……髪型は綺麗に整えられているため、小さくて端正な顔がはっきり覗き、どこからどう見てもファッションモデルにしか思えない。
(い、今さらながらこの人の隣に歩くのが、信じられなくなってきた……)

