「ご忠告ありがとう、華」
深刻な表情の華さんに対して、社長は特段変わった様子はない。
(確実に私のことだ。社長の耳に入ったんだ)
頭が真っ白になって思わず息を呑む。
(幻滅したよね、自分の口から説明するしかない……)
そんなことを考えているうちに、華さんが私がいる秘書室の扉をコンコンッとノックする。
「芽衣ちゃん、失礼するわ」
「華さん」
彼女は部屋に入ってくると優雅に微笑みながら、彼女は私の前までやってくる。
「みんな知ってるわよ、あなたのこと」
コソッと小さな声で私に告げると、一際鋭い視線を向けてきた。
「ここじゃなくても、あなたにはちゃんとフィールドが用意されてるでしょ。
早く私たちの前から出て行って。目障りよ」
ハッキリ聞こえてきた冷たい声に、呆然とその場で立ち尽くす。
(目障り……でも、確かにその通りだ)
華さんが出ていくのを目で確認していると、ふと社長が視界に映る。
「大丈夫か? 芽衣」

